STAR MINE
ハムスターはしばし毛繕いをしてから再び少女達に向いた。
【いいカ?まずお前らが何なのかを説明すル】
8人はゴクリ、と喉を鳴らし注視する。
【お前らは、とある『カー』を持って転生した人間なんダ。『カー』ってのは、霊的な物で普通に誰もが持ってル。但、最初に言ったようにお前らのは特別ダ】
クミコは眉根を寄せた。
「何が特別なの?」
【さる方々の・・・十神の『カー』がお前らの中に在ル】
チグサが何か納得したように何度もうなずく。
「それがあの人の言ってた【力】ってやつですわね?それで、どうなりますの?あの変な“腕”・・あぁ、そういえばまだ言ってなか―――」
【知ってるヨ】
チグサの言葉をハムスターは遮る。
【言ったロ?オレ様は“導く者”だっテ】
「ちょっと!!」
とミチルが険しい顔で前に出て教卓を叩いた。反動でハムスターは飛び上がる。
「知ってんなら、なーんでもっと早く現れないわけ?教えてくれてたらあんな怖い思いする前に・・多少は・・覚悟できた、かも??」
一同は最もだとうなづく。ハムスターはため息をつき、よいしょ、と立ち上がった。