STAR MINE
見えてくるモノ
【仕方ないんだヨ。十神の『カー』が目覚めないとオレ様は覚醒しないからナ】
ふーん、とミチルは不服そうに見下ろした。
「で?その十神っての何??」
【10人の神ダ!!】
「威張るトコ??そのまんまじゃん!あんた遊んでんのぉ?!」
ハムスターは、あるか無いか分からない程度の首を左右に思い切り振った。
【いやいやいや、本当ニ。光の三神と闇の三神、柱の四神ダ】
そこでアキが宙を見つめ唸りだし、皆は何事かとそちらを向いた。
暫くの後切り出す。
「あのさぁ。さっき情報処理室であたい達が調べてたら、それと似たような書き込み見たんだよね」
そうね、とクミコも首を縦に振る。
【どんな内容ダ?】
「えっと・・確か『3つの光と2つの闇、4つの柱と1つの器』って」
【うーん、なる程ナ。悪戯で書き込んだとは思えなイ】
「あれ?ハムスターにも知らない事あるんだ」
アキがニヤリと意地悪く笑い、指先で突ついた。ちょっと嚼にさわったのか背を向けるが、すぐに体制を直し前足を振り上げ8人を指した。
【いいか!とにかくお前らは『カー』を奪われちゃいけなイ!!・・・あの“腕”は十神が一人、『混沌の神』の奴ダ!!】