STAR MINE
「「混沌の神??!」」
8人は同時に発した。
【そうダ、奴は残り9人の持つ『カー』を狙ってル。今までも転生のたびに奪おうとしてたんだが失敗して封印されてきタ。
けど奴も伊達に神じゃねぇ・・力が満ちると破って現れル】
「何の為に・・・」
クミコが呟くとハムスターは一呼吸し頭を掻いた。
【・・それは奴が“全ての神”になりこの世を支配しようとしてるかラ!!】
誰も声が出なかった。出せなかったと言うべきか・・・。
少女達は自分の重責に戸惑う。最初は少し軽いノリで始めたこの活動だったが、そんな呑気なものではなく遥か遠く考えもつかない次元の話であった。
恐怖と後悔が渦巻く。でも・・
うつ向き悄気る7人にクミコは、クッと片方の口角を上げ気丈な顔を見せた。
「いずれはこうなる事だったんだから。逃げられないなら立ち向かうしかないでしょ?・・・私達の底力、見せてやろうじゃない!!」
「えーっ大丈夫かなぁ・・」
アキは怪訝な面持ちで尋ねる。するとエリカがアキの肩に腕を乗せた。
「多少は大丈夫じゃないだろね、まぁやるしかないってやつさ」
そうだ、と皆改めて決意を固めた。後には退けない。この先何が起こっても。