STAR MINE
昼飯バトル
太陽が真上にきた頃、ようやくこの日の補習が終了した。
お腹の空き具合も丁度よく時間を知らせる。
「なあ!飯食って帰ろうぜ!」
そう言った生徒も一応女生徒である。しかしながらその容姿は美少年と呼ぶにふさわしく、実際校内での人気は3本の指に入る。
悲しい事に女にもてる女なのだ・・・。
その陽に焼けた顔を緩ませ補習グループに促した。笑顔を受けた2人の生徒が頭を縦に振り瞳を輝かせる。
「さっすがユウリ!あたいカツ丼がいい!」
カツ丼を主張した彼女は美少年ユウリに駆け寄る。肩先までのツインテールは真っ赤なボンボンで括られそよぐ。
もう1人の子は少なくともこの集団で最も小柄だ。たぶん平均よりずっと小さいであろうその華奢な体を弾ませユウリの制服のシャツを引っ張る。
「エミは冷やし中華ぁ!だいたいアキのカツ丼て何?この暑さでよくそんなガッツリいけるね!!」
アキは踏ん反り返り
「そんな時だからスタミナだもん!」
2人のやりとりに半ば呆れ顔のユウリに、補習中に委員長の逆鱗に触れた茶髪の生徒が開襟シャツの襟を扇ぎながら近づいてきた。
中学生とは思えないボディーラインに甘く香る香水。男は放っておかないだろう。