STAR MINE
「ナガシマ」
確実にさっきとは別の口から放たれたのが分かった。
はぁッ??!と全員、唖然としてユウリを見る。
【エ゛??・・い、いや、だからオレ様の名前は―――】
「監督ってったらナガシマだろ」
【なんデ!!?】
「っつー事で、今からお前はナガシマだ!!」
ユウリは満足気に笑った。
呆然としているハムスター改めナガシマをミチルがバカにした顔で見下ろし、ダサ・・・、と一言。
しょんぼりするナガシマの背中は哀愁漂っていた。
「みなさん、これ見て下さいます?」
突然チグサが図書館から持ち出してきた歴史書を机に開いた。
少女達は窮屈そうにしながら書物を囲む。
汗ばんだ肌が隣同士くっついて不快極まりなかったが今は文句言えない。仕方なくチグサの指す箇所を見ようと頭を無理矢理つき合わせ覗きこんだ。
「ユキノが発見しましたのよ。この写真、よーく見てくださる??」
その声に抜け殻になっていたナガシマが我に返り、皆の囲む机に登ると開かれたページに乗り上げ同様に覗きこんだ。
「「・・これ・・・」」