STAR MINE


自分は誰がどう見ても“変なハムスター”だと思う。

今目の前に立っている青年を、何かの偶然でそれっぽい夢見た話をミチル達が都合良く解釈してしまって強引に巻き込んでいるとしたら・・・・。


「うわ!ハムスターが喋ってる!!」



やはり・・とナガシマは肩を落とす。


「・・・カッケェェェェ!!え、これマジッスか??」

【おっお前、オレ様が怖くないのカ?!】


マキヲは首を横に振り少しだけ寂寥とした表情を作る。



「僕、結構“不思議体験”しちゃってるんスよ。でも皆、信じてくれなかったり聞き流されちゃったり・・・。
だからミチルちゃん達が真剣に聞いてくれて嬉しくって!!初めてなんスよ!!!」


そう言って一同を見渡す瞳は潤い揺れながらも輝いていた。

【夢の話・・聞かせろヨ】

「ッス!!」





一通り話し終えたマキヲは満ち足りたのか安堵の溜息をついた。

これでもう彼は全くの部外者ではない事が分かった。ナガシマは此方側の事情も知っていてもらうべきだと思い中断された“写真の真相”の続きを語る事にした。


【さっきの話を進めル。マキヲも一緒に聞いてくレ】


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