STAR MINE
5.めしませ酸っぱい試練
自分と自分
ナガシマは再びあのページ紙上に腰を落とすと、切なさを帯びた流し目で集合写真を見つめた。
【そこに写ってるのは前々回のお前らダ。そして・・その最後列の右端にいるのが・・・『混沌の神』ダッ・・・!!!】
瞬く間に少女達の顔色が変わる。
少し背の高い程よい体つきの青年は柔かな笑みで此方を見ている。
この人と、一緒に、過ごした。
この時代も奪い合う為に戦った・・??
それとも、穏やかに・・暮らせた・・・??
しかし、その言葉の先は・・少女達の淡い期待を打ちのめす。
【そん時は、奴を封印してお前らはその後2度転生してル。が、奴は当時封印されたままダ。それがもうすぐ解けようとしてル・・・。
その前にお前らの“眠れる力”を起こス】
「「“力”を、起こす・・・・?」」
【『混沌の神』に対抗する為ダ。お前らの目覚めただけの『カー』では赤子同然、歯が立たないからナ!!】
クミコは史上の男に視線を寄せた。
この男はどれ程の力を持っているのだろう――。
ナガシマの言う“力”でどれだけ角逐出来るのだろう――。
あの頃の自分は如何にして勝利したのだろう――。