STAR MINE
一緒に過ごしてきて、何の躊躇もなくヤレたのだろうか――。
不意に、
【・・ッ、想うナァァァァーッ!!!】
ナガシマの突然放った大声にクミコは驚き、訳が分からず顔を上げた。言った方も何故か驚く。
【いや・・すまン。何でもねエ・・・】
謝ると、誤魔化す様に後ろ足で首元を忙しなく掻き、却って毛並が乱れているのが狼狽ぶりを表していて情けない。
皆ナガシマとクミコを交互に見て、何故急に理不尽なまでに声を荒げたのかと考える。まぁ現状況では全く見当もつかない訳だが・・・・。
ぎこちない雰囲気を変えようと、じゃあ特訓開始〜!!とエミが元気良く右腕を天に伸ばし言った。
ナガシマが曖昧な返事をして史書から下り、少女達がその様子を追っているとマキヲが思いもよらぬ言葉を口にした。
「昔の自分より今の自分の方が凄いじゃないッスか!!」
マキヲは無意識なのか、近くにいたミチルとエミの手を取り上下に振った。
「これからまた特訓するんスよね?・・過去の自分を知って今を戦うなら、どんな過去の自分より強いッスよ!!最強スよ!!!」