STAR MINE


「まってよ。なんでそんな昼休みのサラリーマンオヤジみたいなこと言っちゃってんの?!
マックでいいじゃん・・・ね?エリカ」

「そうさね・・あたしもミチルに賛成だぃ」


エリカは見た目ちょっと大人びた綺麗な女子中学生。しかし何故か口調が古臭い。
黙っていればエリカとミチルは自校のみならず他校でも

【男が群がる美人ランク】

上位で街でもよく声を掛けられる。黙っていればの話だが・・・

こうしていても一向に決まるとは思えず、痺れをきらせたある生徒が割り入ってきた。

「ファミリーレストランでいいと思いますわ。何でもありますでしょう?」

微笑を携えて一同を見渡した彼女は品のある佇まいで同意を求める。
穏やかな空気を纏い、さながら百合の花といったお嬢様。実際裕福なお嬢様なのだが。


「チグサにはかなわねぇな・・・」

「って事でファミリーレストランに決定でよろしくて??」


お腹の虫もそうそう待っていてくれる筈もなく、最早反対する者もいなかった。

・・・と思われたのだが。



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