STAR MINE


8人は、うっ、と後退る。ナガシマに反論できない・・・

逃げるつもりはなかったが受験生のなまった体にアレはかなり辛い。
しかしここは従うしか道はなく、落胆し各々友達の家に泊まるだの合宿だのベタな言い訳の電話を入れた。

都合よくも明日から教師も夏期休暇で学校は完全封鎖され、これで外界とは切れ正に“少女達の城”となった。


「でもこういうの・・秘密で学校に泊まるってヤツ一度やってみたかったんだよな」

ユウリが照れながら頭を掻き笑った。すると意外な人物から賛同が・・・。


「わたくしも憧れてましてよ?」


一同は驚きチグサを見た。本人はいつものように柔らかく微笑んでいるがそれが却って底知れぬ何かを隠す仮面の様に思えてきた。本当にお嬢様の言動は読めない、と改めて思い知らされたのだった。



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