STAR MINE
「ファミレス〜って〜・・ラーメン〜置いて〜るの〜〜・・・??」
「「ユキノの喋り方は口に蝿がとまる!!!」」
一同に囲まれ、ユキノという少女は人差し指を顎にあて困惑している。緩くかかったウェーブパーマが、僅かに進入してくる窓からのぬるい風に揺らぐ。
やがて教卓から黒そうな笑いが湧き上がる。その声は委員長から発せられるもので。
「答えはズバリ・・・無いわ!!」
何故こんな事に自信たっぷりなのか、なぜ暗黒的な笑いなのか、
色々問いたいと皆思いつつそれよりも振り出しに戻ってしまった悲劇を解決する方が優先的であると少女達は考え直した。
「あのね、委員長!エミ達は・・」
「私は委員長なんて名前じゃなくて、クミコよ!
そもそもこれだけの大人数の趣向が一致するはずないじゃない。誰かが折れなきゃいけないのよ!わかる??」
少女達は、はぃ、と消沈した返事を返す。それを聞き委員長ことクミコは腕組みをし、不敵な笑みを浮かべた。
「ここは一番の被害者である私に決定権があるんじゃなくって?
吉牛よ!吉牛に確定だわ!!!」