STAR MINE
『少女達よ』
一番先に顔を上げたのは、クミコ。鼻筋の通った耽美なその顔は多少青ざめて。
無言で教室内を一瞥し、埃一つの動きでさえ反応しかねない間合いを、わずかな呼吸で己を鎮める。
何?!
だらしなく居る補習組に再び目をやるが、誰一人としてクミコの異常に気付く者はいない。
そうか・・・
クミコは息をはいた。
元々単に補習を受けてるメンバーだ。それ以外何の共通もなく、まして他人のせいで自分に災いが降りかかるなんていい迷惑だろう。
・・もし私が彼女達の立場なら・・・
迷・・惑・・・?
かな・・・・
うつ向くクミコの思考の途中で劈くような響きがした。