紅い桜
りおな14歳
私は14歳になった。
そしてナンバー2になっていた。
先生の右腕として、活躍してた。
私の左腕には、緋色の桜の刻印と2の刻印。
でも最近おかしいの。
柊先生を見ると、ドキドキして。
先生に誉められると嬉しくて。
先生のたまに見せる笑顔にドキドキして。
頭を撫でられると、頬が赤くなるのがわかる。
私どっかおかしいのかな?
変な病気になったのかな?
仲の良い、京子さんに聞いてみたの。
京子さんは私よりも10歳年上のナンバー5。


「………ってわけなんだけど、病気かな?」

真剣な私を前に、京子さんは笑ってた。

「笑い事じゃないよ、京子さん!」

「ごめん、ごめん。あんまり可愛いから。
りお、それは恋だよ」

恋?人を愛するってやつ?
私は釈然としないまま、自室に戻った。

恋?私は柊先生を愛してるの?
わかんない。人を好きになったことがないからわかんないよ。
でも、ちょっとわかる出来事があったんだ。
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