【詩集】巡伴記


いつも気づいていた

彼女の羨むような視線に


自分のカラに閉じこもっているのだろう

いつも一人だった




僕もかつてそうだった

遠くから眺めていただけ


ボクは『それ』が欲しくて

必死で探した


必死なフリをしていれば

何かが変わると思ったから





ボクも彼女も怖れていただけ


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