【詩集】巡伴記
『音』

青い音 白い静寂



白い景色



静寂が


耳をつんざいた




深々と降る雪は


街の音さえ結晶に変えて


地に堕ちる




幻想的な静けさと


時も凍える風の中


私は立ちつくす




目から溢れた液体は


冷えた頬には熱くとも


雪を融かすに至らない








…━━━白い 静寂








立ち去るアナタは


振り向かない








私の声さえ 雪となった


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