【詩集】巡伴記
『絵画』
時を越えて
アナタの筆の動きは
私の頬を染めて
命を吹き込む
筆が置かれたとき
私の顔は一つの感情を
浮かび上がらせた
『笑顔』ほどの明るさは無いけれど
『微笑み』という温度を持っていた
けれどアナタが生んだこの表情は
アナタだけのものにはならなかった
この『微笑み』は
多くの人にむけられるものだった
アナタは「ダ=ヴィンチ」
私は「モナ=リザ」