【詩集】巡伴記
『冬』
雪トキドキ子ども
風を冷やした匂いがした
静かな目覚め
色の様子もなんだか違う
カーテンに手を伸ばす
真っ白く着飾った街景色に
ツトツト と
音もたてずに
雪が重なる
開けた窓から手を出した
懐かしい匂いと
くすぐったい感触
無意識に丸い形に整えて
2つ積んだ
台所から爪楊枝と
冷凍のグリーンピースを持ち出して
あしらった
今年最初の雪ダルマは
ベランダから天を仰ぐ
2009.1.12