【詩集】巡伴記
波が過ぎた後には
瓦礫の山と命の跡
モラルなんてものは
一定の生活水準の上に成り立つのでしょう
自分の生を繋ぐために
管理されることのない商品を持ち出す人
もっとも
もう持ち出された後であったけど
けれど多くの人は
もっと強く生きている
誰かの身を案じたり
助け合う心を持っている
誰かと共に生きること
誰かを思って生きること
誰かに思われて
手を取り合って
繋いだ心は生きる力になる
2011.4.6