【詩集】巡伴記
『未来』
未来と夢と現実と (3P)
与えられた道具は 3つ
キャンバス 鉛筆 一色の絵具
「好きなものを描いていいよ」
真っ白なキャンバスに
ひとまず鉛筆で下書きをした
それに一色の絵具で彩りを加える
でも思うように進まなかった
はみ出る
色が足りない
下書きからやり直したいな
こんなはずじゃなかったのに
3つの道具以外 消しゴムさえ与えられていなかったので
うまくいかない所は
下書きを付け足したり 塗りつぶしたりして やり過ごす
キャンバスの空白は 徐々に減る
よくわからない 跡 だけが残されていた
筆をおいた
手が止まった