【詩集】巡伴記
『携帯電話』

みれん



長い付き合いだもの 知ってるわ
アナタがヨリを戻さないことなんて


ねぇ
長い付き合いだもの 知ってるでしょ?
私は諦めが悪いってこと



だから もう少し夢を見させて





「携帯みたいにボタン一つで全てを消してしまえれば、そんなに苦しまないですむのにね。」
アナタならきっとこういうでしょうね


でも
楽しかった思い出まで消してしまうのを
寂しく感じる私はこう思うの
「携帯みたいに黙ってアナタの側にいれば、もっと一緒に居られたのかな。」





ねぇ
もっと愛が欲しかっただけなの

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