暴走彼氏。【未完】
足音が聞こえた。
2,3人ぐらいの足音。
それが、この部屋の前で止まったのがわかった。

…これから、何が始まるの…?

それから、ついにふすまの扉が開かれた。

そこに、二人の男が立っていた。

青の特攻服を着た人。
暴走族とは思えないほど、やさしそうな顔。

黄色の特攻服を着た人。
こっちも、奏太さんに負けず劣らず、きれいな顔…

「おせーよ」

奏太さんの低い声が背後から聞こえた。

「なんだよ、3分遅れただけじゃねーか」

黄色が口を開く。

コイツ…
奏太さん相手にタメ口って、
ヤバイ気がする。
ってあたしもタメなんだけど。
でも、只者ではないよね…

「んなことより、さっさと始めよう」

今度は青が言った。
やたらテンションが高い黄色に対し、
顔のイメージ通り落ち着いてる。
でも、やっぱりタメ口。
コイツ…ヤバイぞ?

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