暴走彼氏。【未完】
…しかし、奏太さんはそれに答えず、
あたしに背を向けると、ニコっと笑った。
その顔に、ドキッとしてしまった。

やっぱり奏太さんは、
バイクに乗ると人格が変わるなぁ…

んでも、この質問にだけは答えてくれない。

「ほら、着いたぞ」

「あ、うんー…あ!!」

「え?…あー」


空を見上げた二人の目に映ってたのは、綺麗な星空。
もともと星とか、青空とか高いところが好きなあたし。
すごく興奮する。
奏太さんは黙って、星を見てる。

チラッと横を見ると、視線に気づいたのか奏太さんと目が合った。
あたしが微笑むと、微笑み返してくれた。



――そのとき、あたしは気づいた。
自分の気持ちに。






あたしは、奏太さんが好きなんだ。








【第1章・完★第2章へ続く♪】
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