暴走彼氏。【未完】
奏太さん、どんな顔するんだろ…

と思いながら歩くあたし。

心なしか視線が痛い……

でも何とか着いた。


さすがに1週間も通ってたら、
顔パスになってることを、奏太さんから聞いてた。
何のためらいもなく、初めて一人で門を通る。

でも、思ったとおりで…

「えっと、何か用ですか?」

門番(?)が。
あたしに向かって。
言った。

理由は分かる、分かる。
あたしの顔が『あたし』じゃない。

「あたし、ユズなんだけど」

声で分かったらしく、
門番(?)は驚いた顔をしてくる。
その反応も予想通りだけど、
次の言葉は予想してなかった。

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