暴走彼氏。【未完】
「えと……、奏太さんに言わないでくださいね……」

語尾が小さくなってるし。

てか、何のこと?

「えと……」

あたしが戸惑ってると、
門番(?)は言った。

「今失礼なこと言ったのを」

失礼なこと何も言ってないじゃん。

「そんなに奏太さんって怖い?」

あたしがそう聞くと…

「………」

黙ってしまった。
思わず『プッ』とふきだしそうになったのを押さえ、あたしは続けた。

「タメでいいよ!!
 それと、奏太さんに言ったりしないから!!
 急いでるから失礼します♪」

あたしは走って中に入った。
あとで聞いた話によると、

門番(?)は、カナタって名前らしい。

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