暴走彼氏。【未完】

出会い

『ガラガラ』

HPが終わったときに、
教室のドアが開く音がした。

「………」

教室の空気が凍った。
何……?

音がしたほうに振り向くと、
超かっこいい男の子が立っていた。

この人、誰?

あ、今目があった。

長いまつげに、吸い込まれそうな目。
鼻筋もしゃんとしてる、
整った顔。
こんなきれいな顔、はじめてみた。

「お前、誰だ?」

低くて甘い声。
ってあたし、話しかけられてるの?

「1ヵ月前はいなかったよなぁ?」

そう言ってその人は、あたしの隣に座る。
あれ?
待って、この席ってもしかして。

もしかしてこの人が――奏太。
ほぼ、確信に近かった。



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