暴走彼氏。【未完】
「ついでにな、龍の面子は喧嘩好きなんていねーよ」

ついに奏太さんが話し出す。

「俺らはただ走りたいだけだ。
 喧嘩なんかしねー。」

「でも…
 聞いた噂では『龍』は大の喧嘩好きって、
 あれウソだったの?」

「あぁ。龍は無駄に喧嘩強いヤツラが多いんだよ。
 だからほかんトコからよく喧嘩売られるわけ」

「ブラックライト…?」

「アイツら…龍の下っ端攫って
 『来なかったらコイツがどうなるか知らねーぞ』ってぬかしやがった」

「だから昨日…工場に行ったの?」

「あぁ。ブラックライトは最近龍を敵視してやがる」

「そう、その理由も分からないんだ」

奏太さんの低い、甘い声と
直樹さんのやさしい声が響く。



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