暴走彼氏。【未完】
――『お前』って誰?
思わず聞きそうになった。
でも、ここにはあたしと奏太さんしかいないことに気付く。
ってことは…
『お前』って…あたしかッ!!
なんで?!
なんでここであたし?!
「な…なんで??」
おそるおそる聞いてみた。
「お前が俺の女だってヤツラが知ったら、絶対にお前をターゲットにする」
あたしが…
ターゲット…
「知ってなければいいが…知ってる可能性が高い」
更に追い討ちを掛ける
奏太さんの言葉。
でも…
「もしそうなったら、あたしを守ってくれるよね…?」
少し上目遣いで、奏太さんを見る。
奏太さんは、あたしの頭を
ポンポンと叩いて、
「当たり前だ」
と言って笑った。
もうほんとそれだけで
不安なんて無くなっちゃいそう。
あたし、がんばる…
奏太さんの彼女だもん!!