暴走彼氏。【未完】
「……お前、なんか勘違いしてねーか?」

返って来た言葉に、
耳を疑った。

……勘違いしてんのはあたしのほうだと言いきった。

「ごめん、聞き直していいかな?」

「だからこの学校は十分危ないって」

いや、真顔で言われても……

「……なんで?」

「知らねーのか?
この学校には愚連隊のヤツラが多いって。再校生はみんな知ってるはずなんだけどなぁ」

『そう言やお前転校生だったな』
と付け出す奏太さん。

……初耳ですけど?!

奈美!!
どうして教えてくれなかったの?!
お母さんお父さんも!!
娘をこんなところに入れんな!!

パニクるあたしを見て、
奏太さんは微笑む。

…また笑顔にドキッとした。








……このとき、
あたしは思ってもいなかったんだ。

あたしのすぐ近くに、″危ないそれ関係の人″がいることなんて……




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