暴走彼氏。【未完】
絶体絶命…!!
…――奏太さんが学校に来るようになってから一週間。
あたしたちの周りは、
ブラックライトなんて忘れるぐらい全然普通だった。
ただ、その普通は危機感を遠ざけるということに、あたしは気付かなかった……
「ユズッ!!」
放課後を知らせるチャイムとともに、奈美が話しかけてきた。
「何?奈美」
「たまにはあたしとも遊ぼうよ」
そう言えば最近全然奈美と遊んでなかったなぁ……
たまにはいいよね。
「うん、わかった!!」
あたしはそう返事して、
トイレに行っている奏太さんにメールした。