愛なんて存在しない
新たな日々
朝のHRが終わり、うちは一番仲が良い女友達の所へいった
「仁菜(ニイナ)!」
「んー…?」
上沢 仁菜(カミザワ ニイナ)
中1からの友達だけど、同じクラスになったのは今年が初めて
仁菜はふせていた顔を上げてうちを見る
ちなみに席はうちの列の前から2番目
うちの席からは近いようで遠い
「また寝てた?」
「や、寝てはないけど…眠い…」
「…何時に寝たのさ」
「…1時」
仁菜は目をこすり欠伸をしながら立ち上がった
そして、うちの腕をつかむと廊下へグイグイと引っ張っていく
「ちょっ…!(汗)」
「ロッカーいこー」
…あぁ、なるほど
うちらの学校は、教室の前の廊下にロッカーがあって、そこに上履きやら教科書やらを入れられるようになってる
ロッカーも暗証番号を自分で決められるやつ
…他の学校がどうかは知らないけどね
「次何ー…?」
「国語!」
仁菜の問いに答えながらうちも教科書を取り出した