愛なんて存在しない



少し上機嫌で椅子に座る

…その時





「あっれ、橘じゃん」




ガタッ、と隣りの席から音がしたとおもったら、そんな声が聞こえてきた



…まさか…



「麻己君…」

「ヨロシクな、橘!!」





あぁ…これからの学校生活、ただじゃ終わりそうにないや…


ニカッと爽やかに微笑む麻己君を見ながら、心の中で呟いた















(この時はまだ)
("友達"だったね)







第1章
―出会い―完



 
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