紅の恋
相変わらず野球部の練習はきついみたい。


強いけど、あと一歩のところで負けているから甲子園に出場したことはない。


もともと進学校だから部活には力は入れてないんだけど、なぜか野球部だけは強いんだよね。


だから今年こそは甲子園に行くって頑張ってる!


あたしと亜由美も頑張ってるの。


「今日は朝練終わり!じゃあ午後練でな〜」


こうしてまた、今日もキャプテンの声が響いて朝練が終わる。


部員たちが着替えてる間は、マネージャーはグランド整備。


達がいつも手伝ってくれるから嬉しいんだけどね?


グランド整備も終わっていつもの通り部員たちと教室に行く。


「おはよー紅」


「キヨちゃんおはよー」


あ〜……一限目から数学じゃん……


最悪!


今日も早いから眠いし……まぁ毎日なんだけど。


寝れる時間、英語しかないんだよね。


英語の先生が緩すぎるのもあるけど、他の教科は厳しすぎ!


ちょっとはあたしの気持ちもあたしのことも考えろっつーの。


あたしは自己チューだからあたしには亜由美と達しかついてこれないんだけどね。
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