フリージア
ユウタが男のほうへ向かう。
その足取りは重い。

私は売店には向かわずに廊下に設置されたベンチに腰掛けてユウタを待つことにした。

あの男は、いったいなんなんだろう?

ユウタを待っている間に考える。

どうして、ユウタはあの男を見るとあんなに萎縮してしまうんだろう?

あの男は本当にユウタの主治医なんだろうか?

考えていくうちに、今まで気にとめていなかった疑問が沸き上がってくる。
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