フリージア
……でも
……でもね、芽衣。

ここで僕が芽衣と逃げちゃったら……
今までの僕のやり方を通さなかったら……

僕が今まで生きてきた価値が、なくなっちゃうんじゃないのかなぁ? って、そうも思ったんだ。


「……だから」


僕は隣に眠っている芽衣に声をかける。


「最後に助ける人が芽衣で僕は嬉しいんだよ」

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