無関心girl






「そんな非常識なこと聞かないでよ…。」





「あー、はいはい。で、何?」




話を逸らす。
すかさず奏汰ゎ
怪訝そうな顔をする。




「僕が質問してたのに、何で?」




何で、何でを
連発する弟がうっとうしい。



そう思ったから
ひょい、と
もたれるのをやめる。



すると奏汰ゎ
バランスを崩してよろける。




「いきなりどかないでよ、人間バランスが大事なんだから。」



ふくれっ面の弟。
なんだか可愛いので
撫でてみる。



すると、
機嫌悪そうに
かつ、嬉しそうに
俺の手を振り払う。



「ご飯…、早く来ないと由くんのも食べちゃうから。」




とだけ
言い残して
俺の部屋から去る。
照れ隠しの為だろう。





ふ、と
軽く笑みをこぼし部屋を出る。




千春は
もう降りているみたいなので
急いで階段を駆け下りた。



< 30 / 35 >

この作品をシェア

pagetop