学校の七不思議の科学的考察と魔法的解決法!!
戸棚を開けるのは私ばかりで、彼女は私の上着の裾を持っているだけで行動する様子が無い。

「だって、何か出てきたら怖いですもん」

「キミはその何か出てくる砂糖壺を探してるんじゃないのか!?」

「壺から何かはみ出してたらどうしよう」

「その壺すら見つからないじゃないか」

私がそう言い終える前に、彼女が戸棚を指差した。


「せんせ、あれ、何でしょう?」
< 116 / 148 >

この作品をシェア

pagetop