俺様ダーリン
 

昼休みになると、
いつものように屋上に向かう



そしてドアを開けると
当たり前のように隼人くんの姿があった



「あ、来た来た…」



昨日のことがあって
あたしは少し間をあけて座ると
隼人くんはグイッとあたしの腕を引いた



「ちょっ、あの…っ」



横から抱きしめられて
あたしの胸はまたドキドキと高鳴り
隼人くんに聞こえてしまわないかと
気になったが、
隼人くんはそんなことなんか
お構い無しに顔を近付けてきた



「隼人くん…」



「やっぱり…」



「え?」



「やっぱり女ってスゲーな」



その言葉を聞いて、
あたしは口をポカーンと開けたまま
固まってしまった





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