148㎝の王子様
「…うっ…ふぇ……ひっく…!」

静かなこの場所には、あたしの啜り泣く声しか聞こえない。

「うぅ……ぐずっ…」

くや…悔しいよぉ…。あたしのせいで…。

あたしは後もう少しというところで転んでしまったのだ。

同じチームの先輩は気にするなと言ってくれた。

けど…やっぱり悔しい…。転んだ傷よりも、心がいたい。


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