148㎝の王子様
「まったく。せわがやけるんだから」

そんな束莎の呟きも知らずにあたしは、ただぼーっとしていた。




「ちーはーるーちゃん」

廊下を歩いていると拓斗先輩に声をかけられた。

「あ―…。先輩。こんにちは…」

「おわっ!千春ちゃんどうしたの?!」

「いやー……はははっはは…」

「ん―…… よし!こっちおいで!」

拓斗先輩はあたしの腕を引き、歩きだした。

どこいくんだろ……


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