148㎝の王子様
「そっかぁ。」

別に驚きもしなかったあたし。なんでだろ?

きっとなんとなくだけど、束莎が山本君のことを好きなこと気付いてたのかも…。

「ちょっと… なにニヤニヤしてんのよ」

束莎はまだ真っ赤な顔を、手でぱたぱたあおぎながらいった。

「えっ?!ニヤニヤなんかしてないよ!!」

「おもいっきりニヤニヤしてたわよ」

そこで初めて自分のほっぺが緩んでいたことに気付く。

慌てて緩んだほっぺをもとにもどした。

けど、どうしてもニヤニヤ……してしまう。

「……束莎あたしがニヤニヤ…しちゃうのは…」


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