148㎝の王子様
「うれしいんだよ…。こうして束莎と恋バナできることが」

そう…。あたしはうれしいんだ。

「それにそんなに恥ずかしいのに、山本君のことが好きなことを教えてくれたことも。
全部全部うれしいの!」

これは嘘なんて一欠けらもないくらいほんとの気持ち。

「千春……。」

「んー… だからこれからもっと恋バナしよう!」

「……うん」

束莎の声はすごく小さかったけど、あたしにはしっかりと聞こえた。



ちょうどそのときチャイムがなった。

「……席戻ろう!!」

束莎にニコッと笑った。


あたしはその日の夜、いつか山本君と束莎、そして…あたしといつきでダブルデートできたらな…

なーんて考えていた。


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