148㎝の王子様

☆恋する乙女に敵はなし

ある日事件はおきた。

その日は何事もなくただただ平和な日だった。

そう放課後までは…。


「束莎…。遅いなぁ…」

ばんばんとバスケットボールの音が体育館に響きわたっている。

「さきにいっててっていってたけど……もぅ、30分もたってるよ…」

そう。束莎はなかなか部活にこないのだ。

……探しにいってみるか…。

先輩と先生に断り束莎を探しにいった。


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「…束莎…!どこ行ったのよ!」

教室にも図書室にもどこにもいない。

「……???」

なんだろ……。どっからか微かに声が聞こえる…。

あたしは微かに聞こえる声のほうに足を運ばせた。


「ここ…か………」

ここからはさっき聞こえた声がはっきり聞こえていた。

耳をすませてきいてみる。

「……!!!」

いま……加藤っていってた…。もう一度きいてみる。

『加藤束莎。あんたさぁ、むかつくんだよね。ただたんに顔がいいからっつさー、告られてさ―。
しかも全部断ってんでしょ。いいきになってんじゃないわよ!!』

そのとたんあたしはなにかが切れた―……。


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