148㎝の王子様
「ごめんなさい…」

そう言って平井は駆け出しどこかへ行ってしまった。

俺はなんとも言えない気持ちで教室にもどった。


**********


あれから数日たったある日。

吉野はなんとなく俺を避けている気がした。

「…なんでだよ…」

悲しいような苦しいような…気持ちだった。

だからいきなり教室のドアが開いて吉野がいたときは、かなりびっくりした。

「……吉野??」

俺は軽く放心状態だった。

吉野は俺のところまで歩いて近づく。

かなり息が上がっている。

「……っ。いつ…き。あの…ね、話したい…こと…があって………」

かなり苦しそうだった。

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