148㎝の王子様
「ふーん。じゃ!あげなさいよね」

束莎が意地悪く笑った。

「つっ束莎はどうすんのよ!!山本君に!」

かぁああああ!!

束莎はいっきに顔を赤くした。

「あげ……ないわよ……」

「はっ?!?!!!」

なっなんで?!てっきりあげるんだと思ってた。

「べつに……理由なんてないわよ…」

そう言った束莎はなんだか寂しそうだった。



*************



「う〜ん……。束莎なんであげないんだろ…」

家のソファーでごろごろしながら考える。

「おい、姉貴。邪魔」

弟の陸[リク]がめんどくさそうに話しかけてきた。


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