148㎝の王子様
「……たらどうすんのよ」

束莎が何か呟いたけど何を言ったのかわからない。

「……加藤??なんて言った?」

山本君が聞き返した。

そのとたん……

「あんたがあたしに告られたらどうすんのかって言ったのよ!!!」

束莎が大声を張り上げて言った。

こんなにおっきい声を出した束莎を見たのは、初めてだった。

それでも束莎は続けた。

みんな驚いて声も出せない。

「あたしが……あたしが好きなのはあんたよ山本!!」

つっ束莎?!

「あたしが好きなのは山本!!あんたなのよ!!」

またそう叫ぶと束莎は勢いよくかけていった。

「束莎!?!!!」

あたしも急いであとを追いかけた。


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