148㎝の王子様
「わりぃ!!」

そういいながらかけてくる人がいた。

まぎれもなくいつき。

「わりぃ!!まったか??」

パンッと顔のめのまえで手を合わせた。

「いーや。全然。」

山本君がそういうとあたし達は歩き出した。

いつき達三人は盛り上がっていたけれど、あたしは全然盛り上がれなかった。

だって………

これって……。

「…デートじゃん。」

ぽそりと呟いた。いや…、あたしといつきは彼氏彼女じゃないから…違うのかな??

けど、緊張しちゃうよぉ…。だって好きな人と遊びに行くんだよ…??

そりゃ緊張もしますってぇ…。あたしの心臓はドキドキで…、

「あら千春。なんか今日は大人しいわね?」

そんなあたしに気がついたのか束莎が言った。

「そっ、そんなことないよ……」

慌てて言ったけど、束莎が意味ありげな笑みを浮かべていた。

「???」

束莎…。なんかこわいよ。

「今からどこ行く??」

山本君が口を開いて言った。

「映画なんかいいんじゃないかしら?」

映画かぁ…。いいけど…まず…

「腹減ったな!まず飯食いに行かねぇ?」

かわりに言ってくれた人がいた。ナイス!!!!


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