148㎝の王子様
「うっわ〜!!!美味しそう!!」

苺と生クリーム、それに苺ソースがたくさんかかったクレープはめちゃめちゃ美味しそうだった。

フォークを刺して一口食べた。

「…っ!!!やばい!!なにこれ?!めちゃめちゃ美味しい!!」

ココアも甘くてすっごく美味しかった。

ってそんなことよりも…!!

「束莎は山本君ともうキスした??」

「ぶほぉ…!!」

束莎は飲んでいたカフェオレを噴きそうになった。

苦しいのか咳をしている。

「げほっ……。けほっ…」

「束莎…。大丈夫??」

完全にあたしのせいだよね…。でも気になるんだもん…。

「大丈夫じゃないわよ!!馬鹿!!」

落ち着きを取り戻したのか束莎はいきなり怒った。

「ごめん。でも気になるんだもん…。で、したのキス?!」

身を乗り出して束莎に聞いた。

そして束莎は消え入りそうな声で言った。

「……したわよ。キス…」


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