148㎝の王子様
「吉野…?どうしたんだ?」

吉野はなんだかそわそわしていた。

それになんだか顔が赤い。

「吉野…!ちょっと…」

手招きして吉野呼んだ。吉野は不思議そうな顔をしていた。

――こつん…

額と額がぶつかる音が教室に響いた。

「なっ…!いっいつき?!」

吉野はなんだか焦っていた。

なんでだ…??

「熱はねぇみたいだな…」

そう言って額を離した。

「…へっ???」

吉野が少し間抜けな声を出した。

「吉野なんか顔が赤かったぜ??」

すると吉野は、あぁ…と声を出した。

「あの…ね、いつき渡したいものがあるの…」

吉野はふいていてどんな顔をしているのかわからなかった。

「おー…。なんだ??」

「えっと…えっと…………………」

そして吉野は言った。林檎みたいな真っ赤な顔で。


「いっ…いつき!!これ受け取って下さい…!」


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