148㎝の王子様
拓斗先輩は一瞬驚いた顔をしたけど、すぐに優しい顔になった。

「そっか…。千春ちゃんがんばりなよ」

ぽんぽんっと頭を撫でてくれた。

なんでだか拓斗先輩に頭を撫でられると安心する。

「拓斗先輩は、あたしのお兄ちゃんみたいですね」

「お兄ちゃんか…。じゃあ千春ちゃんは俺の妹だ」

拓斗先輩の妹ならいいかも…!

「でももうこういうことできないね」

こういうことって…頭撫でたりすることかな?

「なんでですか?拓斗先輩が卒業しちゃうからですか?」

よく考えてみればそうだ。

だって拓斗先輩は卒業しちゃったし…。

「うーん…。それもあるけどある人がヤキモチ妬いちゃうかも知れないから…ね。」

ある人??誰だろ…。

「千春ちゃん、」

拓斗先輩はいきなり真剣な顔になった。


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