148㎝の王子様
なんだろうね……

はっ!まさか…!ばれちゃったの?!

嫌な汗がたらたら流れた。やばい…。

「いまから沢「ごめん束莎!!!」

あたしはいたたまれなくなって、ついに言ってしまった。

「はっ?」

束莎が困惑した声をあげた。

だけどあたしには聞こえていなかった…。

「あのっ…あのね!!あたしこの間、山本君と束莎が裏庭でチューしてるの見ちゃったの!!」

そう。見てしまったのだ。たまたま裏庭に続く道を歩いていたら見てしまった。

「うそ…見て…たの??」

あれ??そのことに気付いてていったんじゃないの?

だってあのときジャリって音たてちゃったから…

「うん…ごめん………」

いやーあれは衝撃的だったねー。

束莎は真っ赤な顔でしばらく放心状態だった。

「ねねっ!!束莎!チューってどんな感じ??」


< 212 / 230 >

この作品をシェア

pagetop